保険代理店向け 事業継続計画(BCP)
1. 基本方針
本事業継続計画(BCP)は、代表者1名体制の保険代理店が、自然災害やインフラ障害等の緊急事態においても、顧客対応を継続することを目的とします。
2. 想定されるリスク
以下のリスクに対応することを前提とします。
自然災害
- 地震
- 火災
- 台風・暴風雨
インフラ障害
- 停電
- システム障害
- 通信障害(インターネット・電話)
3. 優先業務
緊急時においても、以下の業務を優先的に継続します。
- 保険金請求対応
- 顧客からの保険金請求の受付および保険会社への連携
- 新規契約・契約更新
- 可能な範囲で新規契約および契約更新の対応
- 事故対応
- 事故発生時の初動対応および保険会社への報告
4. 緊急時の対応
4-1. 地震・火災・台風等の自然災害
発生時の行動
- 代表者の安全確保を最優先とする。
- 顧客対応を継続するため、以下の手順を実施。
対応手順
- 安否確認
- 自身および家族の安全確認
- 顧客への対応連絡
- 可能な場合、顧客に安否確認および被害状況の確認
- 保険会社への連絡
- 事故受付の継続(可能であればリモート対応)
4-2. 停電・システム障害
発生時の行動
- オフィス設備の利用ができなくなる可能性を想定し、以下の手順を実施。
対応手順
- スマートフォンの活用
- 通信障害時はスマートフォン(テザリング等)でインターネット接続
- クラウドサービスの活用
- 顧客情報や契約書類はクラウド上で管理し、リモートでも対応可能にする
- 保険会社の緊急連絡先の活用
- 各保険会社の緊急対応窓口に速やかに連絡し、対応を依頼
4-3. 通信障害(インターネット・電話)
発生時の行動
- 通信手段が断たれた場合は、以下の対応を行う。
対応手順
- 携帯電話による顧客対応
- 固定電話が使用不能の場合、携帯電話を活用
- 緊急メール連絡
- 可能であれば、メール等を活用し顧客に状況を報告
5. 顧客対応継続のための事前対策
- データのクラウド化
- 顧客情報、契約書、業務データはクラウドストレージに保存
- モバイルデバイスの活用
- ノートパソコンやスマートフォンで業務を継続可能とする
- 保険会社の緊急連絡先リスト
- 各保険会社の緊急窓口一覧を常備し、速やかに連絡を行う
6. BCPの見直し
本計画は年1回以上見直しを行い、実効性を確保します。
作成日:2025年4月1日 作成者:代表者氏名 小宮 崇之